3月14日(木)(その4)
アレナルの夜

3月14日(木)(その4)
誰もいなくなった湖のほとりで、 僕は二時間近くも昼寝をしていましたが、 もう寝るのにも飽きたので、ひとまずホテルに戻ってシャワーでも浴びることにしました。
ホテルに戻りシャワーを浴びると、部屋の外の椅子に座り、 遠くに見えるアレナル火山を眺めて時間をつぶしました。 アレナル火山の火口からは、ときおり真っ黒な煙が噴き上がり、 その数秒後に 「どどっーん」という大きな破裂音 が時間差で聞こえてきました。 しかし、これだけ真っ黒なすすをはき続けてられると、このあたりに住んでる人達は 洗濯物を干してもすぐにすすまみれ になって大変でしょうね。
やっと日も暮れて腹も減ってくると、 二軒あるレストランのうち昼間行かなかったレストランの方へ 晩飯を食べに行くことにしました。 そのレストランは、中がバーのようになっていて、 僕が入るとすでに二人のおやじがビールを片手に何やら語り合っていました。 店内にはウエイトレスが二人もいたのですが、 おやじ二人以外には客がいなかったため、 彼女達は僕の面倒を見る以外何も仕事はなさそうでした。 おかげで僕は店にいる間中いつも彼女たちの監視下に置かれ、 食事の進行状況をいちいちチェックされてしまいました。 彼女達は、僕がビールが飲み終わろうものならすぐにどちらか片方が急いでやってきて、
「もういっぱいいかがですか?」
と、よけいなお節介をするのでした。 おかげでビールを3本も飲まされてしまいました。



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